メニューボタン メニューボタン
  • 協会について
  • ご挨拶

ご挨拶

credit:
水産経済新聞(日刊水産経済新聞
THE SUISAN-KEIZAI DAILY NEWS
(suikei.co.jp)

 私たちは、全国の漁業者の皆さまが安心して海に向き合い、地域の水産業が持続的に発展していくための資金の融通を円滑にすることにより、水産業の健全な発展に資することを使命とする組織です。

海は豊かさをもたらすと同時に、自然ゆえの不確実性も抱えています。その中で漁業者等の皆さまが日々安心して挑戦を続けられるよう、保証を提供することが私たちに課せられた使命です。

 近年、漁業・漁村を取り巻く環境は大きく変化しています。魚種分布の変動、資材費高騰、燃油問題、人口減少と後継者不足。これまでの延長線では対応できない課題が次々と顕在化しています。しかし一方で、海の可能性はこれまで以上に広がっています。

 その象徴が「海業」という新しい考え方です。海業とは、漁業だけにとどまらず、漁港・漁村整備、観光、加工、養殖、環境保全、研究開発など、海に関わるさまざまな活動を一体として捉える“海の総合産業”という視点です。地域によっては、漁業と観光を組み合わせた新しい取り組みや、未利用資源の活用、ブランド化など、多様なチャレンジが動き始めています。

 私たち協会も、こうした変化を前向きに捉え、従来の「守りの金融」だけでなく、「挑戦を支える金融」へと進化していかなければなりません。漁船や設備の更新だけでなく、新たな事業モデルへの挑戦、地域ぐるみの海業への取り組みを支えることも、全国組織である私たちの重要な役割です。

 全国の支所・出張所は、それぞれの地域の「浜の温度」を最もよく知る存在です。現場の声を丁寧に受けとめ、地域の未来をともに考える姿勢こそ、協会の土台であり強みです。どれほど時代が変わっても、「浜とともにある」という精神は揺らぎません。

 これからの海の時代に向けて、漁業だけでなく海業全体を視野に入れながら、私たちは漁業者の皆さま、地域の皆さま、そして海に関わるすべての皆さまと力を合わせ、日本の海が未来に向かって輝き続けるよう努めてまいります。

 今後とも全国漁業信用基金協会を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和8年4月
全国漁業信用基金協会
理事長 武部勤